小さなイエナスクール@浦安

1.団体の概要(フェイスシート)

ふりがな ちいさないえなすくーる あっとまーく うらやす
名称 小さなイエナスクール@浦安
所在地 〒279-0012 住所浦安市入船3-22-202
電話番号 090-9678-7230
FAX番号 047-351-0422
メールアドレス jenaplan.urayasu@gmail.com
HPアドレス https://www.facebook.com/%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%B5%A6%E5%AE%89-251516585652437/
開設年 西暦2016年
ふりがな こんながっこうにしたいかい
設置者・団体 こんな学校にしたい会
設置者・団体の性格 法人格を有しない任意団体

2.活動等の状況

①受入の対象
受入対象年齢(学齢) 下限:5 歳 上限:なし
在籍できる上限年齢 上限:なし
備考 親子参加の場合は4歳から
②受入の条件(ある場合に記載)
③運営形態(複数回答可)
通所型宿泊型訪問型その他
自由入力:on line
④子どもの学びや活動上の開所日数や時間
開所日数 週 2 日
曜日
備考
長期の休み 夏休み年末年始春休みその他
⑤1日の開所時間
開所 10時 30分~閉所 16時 00分
備考
⑥子どもの人数(2020年11月20日現在)
子どもの数
(2020年11月20日現在)
人数 特徴(あれば)
就学前 1人 幼稚園に行き渋りの状態。
小学生 4人 不登校からホームスクーラーに。
中学生 2人 不登校から週2日登校に。
学齢期超
15~17歳 0人
18~19歳 0人
20歳以上 0人
合計 7人
2020年度の年間入会(入学)者数 1人
2019年度の年間退会(卒業)者数 1人
⑦スタッフの概況
常勤 有給 2人
無給 1人
非常勤 有給 1人
無給
ボランティア 有償(実費の支弁など) 1人
無償 1人
⑧ホームページ等で公開している情報
理念や特長入会案内・入会条件代表・責任者名、役員在籍している子どもの概況(人数・年齢等)スタッフの概況(人数・体制等)学びや活動のようす入会金・会費(授業料)・その他費用等団体・スクールの財務状況問い合わせ先や方法
⑨活動内容(複数回答式)
個別の対応や学び授業形式(講義形式)による学び社会体験(見学、職場体験など)自然体験(自然観察、農業体験など)調理体験(昼食づくりなど)芸術活動(音楽、美術、工芸など)スポーツ活動宿泊体験子どもたちによるミーティング学びの成果、演奏や作品などの発表会居場所提供相談・カウンセリングSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)受験勉強就労訓練保護者会、親の会その他特色ある活動
自由入力:ゲストを積極的に招いて、子どもの世界を広げている。

3.私たちの団体・スクールの理念、学び・活動の特長

小さなイエナスクールは、「ドイツ生まれ、オランダ育ちのイエナプラン教育」を基に運営されています。勉強に追われるのではなく、自分の興味のあることや自分に何が必要かを考え、自ら計画を立てて学び、発表します。そして、周りの子どもたちと助け合い、『自分らしく社会と世界に繋がって生きる』ことを学ぶ場です。

子どもを中心に、保護者とスタッフが協力して、楽しい場所にしようと知恵を絞っています。また、地域の魅力ある人をゲストとして招いて、街ぐるみで子どもの育ちを支えよう♪と活動しています。

4.おおむねこの3年間で、私たちが重点的に取り組んできた方針とその方針の背景にあった子どもの状況やニーズ、団体・スクールの状況等

大事にしていることは、「対話」です。
一日の最初の活動はサークル対話。近況報告と今週のニュースに始まり、テーマを選んでの話し合いまで、お互いの意見を聞き、表現することを通じて、相互理解を深め、子どもたちが安心して過ごせる場所にしたいと思っています。

通ってきているのは、不登校やホームスクールを選んだ子どもたち。彼らの世界が狭くならないように、地域の魅力的な人をゲストに迎えて、世界を広げるように心がけています。

また自宅にいて運動不足になりがちな子どもたちのために、自分の身体を知り、運動する楽しさを知ってほしいと、10月からトレーナーをスタッフに加えました。

5.おおむねこの3年間で、学びや活動において、成果のあった特長的な取組事例

(重点的な取組方針に沿った事例を記述し、その取り組みについて該当する観点①~⑤を選択。加えて、それ以外の特長的な事例があれば、あわせて1~3事例まで記述可)

事例1:クイズと「折句」にチャレンジ♪
観点①基礎的な学力の習得観点②体験的な学びや活動観点③個性や特徴、個別性に応じた学びや活動観点④子どもの協同的な学びや活動観点⑤その他

1.取組の概要

クロスワードや、三文字熟語探し、そして「折句」をみんなで考えることで、言葉や文字を知り、使う楽しさを経験する。
「折句」とは、頭の文字を決めて、俳句を詠むもので、制限のある中で言葉を探すのは楽しく、それを皆で繋げるのは難しくもあり、また愉快でその場が盛り上がります。

2.子どもの習得・経験・成長のようす

最初は1時間かかっていた難解な三文字熟語クイズの完成までの時間が、最近では30分と速くなっています。
また「折句」で言葉を見つけたり、韻を踏むことの面白さを経験して、表現することが身近になっているようです。

3.スタッフの関わり方やコミット

子どもたちと一緒になって楽しんでいます。

4.さらに充実・発展させるための改善点や方策など

与えられたクイズにトライするだけではなく、クイズを見つけたり、クイズを作ったりできるように。また、「折句」での言葉遊びから、自分自身の表現である俳句や短歌の制作へと繋げていきたいと思います。

5.付記事項
事例2:あなたの好きなことをプレゼンしてみよう♪
観点①基礎的な学力の習得観点②体験的な学びや活動観点③個性や特徴、個別性に応じた学びや活動観点④子どもの協同的な学びや活動観点⑤その他

1.取組の概要

自分の好きなことや興味のあることをPPTにまとめて、発表する。それを見た子どもたちやスタッフとの質疑応答の中で、新たな問題意識が芽生え、次の研究へと繋がっていく。

2.子どもの習得・経験・成長のようす

例えば、蚕を飼って観察記録をつけた子どものプレゼンは非常に興味深いものでした。卵を孵すことはできなかったが、成虫になっても飛べないことを知ったり、糸を取ることを経験できた。また養蚕業の歴史や、その当時の社会状況についても学ぶことができました。

また魚に興味を持った子どもは、初めて魚をさばく様子を写真に撮り、発表してくれました。それを見たスタッフから、魚料理にトライしてみるという声も上がりました。

以前は「ランチを皆でつくって食べよう♪プロジェクト」に取り組んでいましたが、場所が借りられず中断しています。今後また再開したいと思います。

3.スタッフの関わり方やコミット

子どもたちと同じように、スタッフも参加。
興味のあることに取り組み、研究することの楽しさや、「好きなことがあるって、人生を豊かにしてくれる」と身をもって伝えてくれています。

4.さらに充実・発展させるための改善点や方策など

今は「小さなイエナスクール」の中だけの発表ですが、今後はネットワークで繋がっている他のイエナスクールの子ども達とも交流して、プレゼンする機会を持ちたい。より大きな刺激や感動を得て、次のテーマを見つける手がかりになると思います。

5.付記事項
事例3:テーマを選んで、話し合ってみよう♪
観点①基礎的な学力の習得観点②体験的な学びや活動観点③個性や特徴、個別性に応じた学びや活動観点④子どもの協同的な学びや活動観点⑤その他

1.取組の概要

スタッフが用意したいくつかのテーマに加えて、子どもたちから出されたテーマも加えて、その中から1つを選び、話し合う。

例えば、校則をテーマに選んだ時は、各自の校則にまつわる経験をシェアした後で、校則についての意見交換をした。

2.子どもの習得・経験・成長のようす

こどもたちが普段考えていることや、思っていることを、自分の言葉で表現することで、考えを整理し、気持ちを前向きにすることができる。また、自分に必要な学びは何か、気付くチャンスでもあり、次のテーマへと繋がっていく。

3.スタッフの関わり方やコミット

子どもたちと対等に意見交換して、自身のこれまでを振り返る機会にもなっている。

4.さらに充実・発展させるための改善点や方策など

今後は対話以外にも、ディベート等にも取り組んでいきたい。
自分自身の考えを披露するだけでなく、仮にどちらかの立場に立ってみることで、より自分自身を客観的に見ることができるようになる。また、他のスクールや団体とも、話し合う機会を持ちたい。

校則について話し合った結果、弁護士や教師が校則について話し合う研究会に子ども(中学2年)と一緒に参加することになりました。

5.付記事項

6.子どもの進路について

退会(卒業)の子どもの進路選択の特徴、進路先の具体例、OB・OGの活躍や特記すべき事例など
中学生は本人から、小学6年生は保護者から相談を受けています。

まだ卒業生は1名しか出していません。今年3月に卒業した子どもは、自分に合う中学を見つけることができました。

ホームスクールを選んでいる子どもは、中学も学校以外の学びの場を中心にホームスクールを続けていこうか、自分に合った学校に入ろうか親子で話し合っているところです。参考資料や、情報提供をしています。

7.子どもの学び・活動の向上、団体・組織の向上のために、私たちが取り組んでいること(研修・評価など)

イエナカフェを開き、「イエナプラン教育」について学んだり、市民グループで、「これからの子どもに必要な学びとは」について、話し合っている。そこで出された意見を参考にしています。

ワールドオリエンテーションに通じる、PBL(プロジェクト・ベース・ラーニング」の実践の場を考えています。

今後は、子どもに関わる活動をしている人や団体(学校や塾も含めて)と、こどもの育ちについて語り合う場を用意したいと思っています。

8.私たちの団体・スクールの組織・運営について

・どのようなしくみがあるか  ・反映した成果の実例  ・今の課題は何か などの観点で記載

①子どもの意見を反映するしくみ、子どもが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
イエナスクールのスケジュール(活動内容)は毎回、スタッフが用意しているが、子どもたちの希望を聴いて決めている。

お出かけプランは、行先等を子どもたちと話し合って決める。
魚釣りに行こう!と決めた時は、集合場所から持ち物の分担、食事(BBQの食材)の準備まで、相談して予定を立てた。

子どもたちが思ったことを何でも安心して話せる場所になっている。

②スタッフの意見を反映するしくみ、スタッフが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
スタッフミーティングは、現在はLINEで行っている。

常に思いついたこと、気が付いたこと、また提案があれば、LINEでシェアし、意見交換をしている。
コロナ禍で、集まって話し合うことはできないが、以前と変わらず、より緊密に相談できるようになっている。

コロナが落ち着いたら、これまで出た提案を実現したいと思う。

③保護者・その他の関係者の意見を反映するしくみ、彼らが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
定期的に保護者とスタッフが集まって、(住まいが散らばっているため船橋のIKEAが会場)子どもたちの様子を話し合ったり、今後の取り組みについて相談してきた。

また、有償ボランティアとして、保護者にスタッフとして活動に参加するなど、協力して貰っている。

活動に直接参加することで、子どもたちや「小さなイエナ」の活動への理解が深まった。

9.安全面で実施・配慮していることについて

緊急時対応マニュアル安全管理マニュアルその他、実施していること
自由入力:救急セットを常備している。

10.子どもやスタッフの人権を守るために実施・配慮していることについて

ハラスメント・虐待・いじめなどに関する宣言等
ハラスメント・虐待・いじめなどに関するスタッフ研修
ハラスメント・虐待・いじめなどに関する相談ができる体制や仕組み
その他、実施していること

自由入力:困ったことがあれば、いつでも相談してほしいと伝えている。

11.学校・行政・地域・団体・NPO・企業等との連携について

①【学校・行政】どのような連携を行っているか、その成果、連携の課題や改善の方策などを記載
浦安市教育委員会、教育長との面談で意見交換している。

市の適応指導教室が私たちの活動場所と同じ建物に入っているので、話し合う機会を持っている。

つい最近親からの相談で、「相談センターのカウンセラーから子どもが学校に行かなくなると困るので、フリースクールのことは話さないように」と言われたとのこと。どう対応しようか思案中です。

今時、そんなことを言う相談員がいるのかと驚いたが、それが現実でもあります。

②【地域・団体・NPO・企業等】どのような連携を行っているか、その成果、連携の課題や改善の方策などを記載
フリースクールを始めたい人や団体の見学を受け入れている。

多摩に「小さなイエナスクール@たまゆら」ができ、また杉並区でも「イエナスクール」を準備中。
SNS等で相談に乗って、お互いに励まし合っている。

今後、イエナスクールネットワークで連携しての活動も、情報交換しながら進めたい。

12.団体・スクールの理念を実現し、特長を活かし、学び・活動をより発展させるために、課題となっていることと改善のための今後の方針について

一番の課題は拠点がないこと。

1年前までは、マンションの1室を借りて、拠点としていたが、
事情があって手放し、今は公共の場所(街づくりプラザや公民館)を借りて活動している。

しかし、教材を置く場所がなく、自宅から会場へと持参するため、十分用意できているとは言い難い。

市が管理している場所、例えば小・中学校の空き教室などを借りることができないか、そこをホームスクールを選んだ子どもたちの同年代の子どもと繋がる場所にできないか等々、要望をまとめて行政に相談してみたいと思っている。