11/24 教育委員会との懇談会@フリースクールありのまま(横芝光町)
山武群横芝光町のフリースクールありのままさんにて、定例の教員委員会との懇談会を行いました。
今回、県教委員の生徒指導課の方に加え、東上総教育事務所、山武市教育委員会、横芝光町教育委員会、大網白里市教育委員会等からもご参加があり、はじめて顔を合わせる方も多い会となりました。
ありのままさんの紹介にはじまり、自己紹介のあと、意見交換となりました。
秋ということで、各フリースクールから、地域のお祭りや文化祭、音楽祭での子どもたちの生き生きとした活動の様子が共有されました。コロナ禍でずっと開催できなかったイベントを、今年ようやく開催できた団体が多かったようです。
また、気持ちが落ち着かず、学校では暴力や暴言の目立つ子が、フリースクールでは全くそれらの行動が出ていないという話や、入会してからも、フリースクールと在籍校が子どもを真ん中に置いて、連携しながらその子の育ちを支援している実例を話されました。
地域の教育委員の方々にとっては、初耳だったかと思います。
また、親御さんが共働きのため、フリースクールまでの送り迎えができない場合の、通学が負担になっているというお話もありました。家の近所にあったり、公共交通機関が使えればよいですが(フリースクールに通うことに通学定期が使えます)、そういったご家庭ばかりではない事情が可視化されました。
また、東上総教育事務所の方から現状のお話がありました。
現在、14校ある東上総教員事務所関内で、不登校数は10名だそうです。しかしこの数以外に、校門まで親御さんに車で送ってもらい、車内から先生に顔を見せることで出席となる”ドライブスルー登校”の子どもたちは入っていないそうで、隠れ不登校の子たちへの対応を問題視されていました。
さらに、不登校10名中、2~3人しか適応指導教室を使っておらず、ほとんどが家で孤立している状況も頭を悩ませているそうでした。多くの学校が、どこかとつながってくれればと思っているそうです。また、つながった先の出席扱いの基準が校長会で話題になった際に、山武市では学校との情報交換ができるフリースクールであれば、認めるとなったそうです。
これからも、地域の教育事務所や市町村単位の教育委員会の方をお呼びし、意見交換をしながら、子どもを真ん中に置いた支援のあり方を話し合っていけたらと思います。
文:事務局原野