フリースクールCo-Labo

1.団体の概要(フェイスシート)

ふりがな ふりーすくーるこらぼ
名称 フリースクールCo-Labo
所在地 〒2640032 住所千葉県千葉市若葉区みつわ台2-5-15アルファプラザ1F
電話番号 0432901118
FAX番号
メールアドレス freeschool.colabo@gmail.com
HPアドレス https://freeschool-co-labo.com/
開設年 西暦2019年
ふりがな ちばまるまるぶかぶしきがいしゃ
設置者・団体 ちばまるまる部株式会社
設置者・団体の性格 営利法人(株式会社・有限会社等)

2.活動等の状況

①受入の対象
受入対象年齢(学齢) 下限:10 歳 上限:15 歳
在籍できる上限年齢 上限:15 歳
備考 小1~小3はフリースクールバンブールームさんに受け入れをお願いしています。
②受入の条件(ある場合に記載)
教室までご家族の協力、公共交通機関などで通える方。学校の勉強を教えない前提に同意いただける方。(ただし本人がやりたいという場合は教えます)当教室の運営方針に納得し、通わせることができる方。
③運営形態(複数回答可)
通所型宿泊型訪問型その他
④子どもの学びや活動上の開所日数や時間
開所日数 週 5 日
曜日
備考 千葉市の小中学校の登校日に合わせて開所しております。
長期の休み 夏休み年末年始春休みその他
自由入力:(祝祭日) ※ただし2023年から夏休みも希望者のみ受け入れ開始
⑤1日の開所時間
開所 9時 00分~閉所 15時 00分(ただし、電子ゲームを伴わない学びとして残る場合は16:00まで残ることが可能)
備考 通う回数に限らずお月謝制となっております。(全日コースと午前or午後コースの2種類です)
⑥子どもの人数(2023年9月1日現在)
子どもの数
(2023年9月1日現在)
人数 特徴(あれば)
就学前 0人
小学生(4年生以上) 15人 不登校の児童
中学生 10人 不登校の生徒
学齢期超
15~17歳 0人
18~19歳 0人
20歳以上 0人
合計 26人
22年度の年間入会(入学)者数 12人
22年度の年間退会(卒業)者数 7人
⑦スタッフの概況
常勤 有給 0人
無給 0人
非常勤 有給 9人
無給 0人
ボランティア 有償(実費の支弁など) 0人
無償 0人
⑧ホームページ等で公開している情報
理念や特長入会案内・入会条件代表・責任者名、役員在籍している子どもの概況(人数・年齢等)スタッフの概況(人数・体制等)学びや活動のようす入会金・会費(授業料)・その他費用等団体・スクールの財務状況問い合わせ先や方法
⑨活動内容(複数回答式)
個別の対応や学び授業形式(講義形式)による学び社会体験(見学、職場体験など)自然体験(自然観察、農業体験など)調理体験(昼食づくりなど)芸術活動(音楽、美術、工芸など)スポーツ活動宿泊体験子どもたちによるミーティング学びの成果、演奏や作品などの発表会居場所提供相談・カウンセリングSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)受験勉強就労訓練保護者会、親の会その他特色ある活動

3.私たちの団体・スクールの理念、学び・活動の特長

2019年10月にフリースクールCo-Laboを立ち上げました。もともと2015年から第2日曜日と第4日曜日にボランティアでプログラミング道場とボードゲーム会を開催しており、そちらの参加しているお子さまに不登校の子が多いと感じたのがきっかけでした。特に親御さんが悩まれており、そういった方が行く居場所があまり存在していないという事実を知りました。夕方15:00から学習塾を行っており事業所を持っていたので、すぐにできる理由を探し出し、他のフリースクールを見学させて頂きました。準備期間3か月という短い期間でフリースクールCo-Laboは爆誕しました。学習塾が母体のフリースクールではありますが、「勉強を教えることを強制しない」ことをスタイルとし、自分がやりたいことを自分で見つけ出し、「自ら考え行動できる力を育む」ことを目的としております。「〇〇したい!」と誰が言ってもよい雰囲気があるので、個々にやりたいことを言える空気感があります。「安全、安心の場」を提供することをお約束します。通っている生徒は誰もが最初は1人でこの教室のドアを開け、皆さん恐る恐るな状態でしたが、今では「毎日が楽しい!」と通っていただいております。基本的には教室内で過ごす上ではiPadを1人1台配布し、月に1回イベントDAYと称して子どもたちからの「やりたい」を投票してもらい、ミーティングで「こどもだけ」「おとなとこども」「おとな」のいずれかが企画する内容を行います。教室でできることはパソコン、タブレット、ペンタブレット、iPad&ApplePencil、ゲーム、ボードゲーム、レジンクラフト、工作、調理実習など。もちろんお外遊びもしております。近隣には公園がたくさんありますし、こどもの森公園もあります。やりたいことが分かれた場合は外遊びと教室で別れることもあるため、必ずスタッフは3名の常駐で行っております。体験会は毎週水曜日。体験は1回限りではなく、何回か参加頂いた上で決めてもらっております。お悩みの方は是非一度お越しください。

4.おおむねこの3年間で、私たちが重点的に取り組んできた方針とその方針の背景にあった子どもの状況やニーズ、団体・スクールの状況等

方針としては、ひとりひとりの性格やペースに合わせた対応を意識的に行っていきました。また、基本的には自由に過ごさせていますが、子ども同士で遊ぶ時には相手が「やめて」と言ったらやめるというシンプルで唯一のルールは守らせております。敏感な子、人見知りが強い、軽い発達障害などのある子でも同じようにコミュニティーで楽しんでもらいたいからです。また運動不足を心配する声があり、当初は室内での活動も多かったのですが、徐々に外遊びの頻度も増え、外遊びの楽しみの重要な要素の一つとなってきました。最初は手探りの状態でしたが、今いる子どもたちにとって楽しく過ごせるパターンやイベントもつかめてきており、子どもたち発信でイベントを企画できるようにまでになりました。

5.おおむねこの3年間で、学びや活動において、成果のあった特長的な取組事例

(重点的な取組方針に沿った事例を記述し、その取り組みについて該当する観点①~⑤を選択。加えて、それ以外の特長的な事例があれば、あわせて1~3事例まで記述可)

事例1:外遊び、ボードゲーム、Switchでの共同作業
観点①基礎的な学力の習得観点②体験的な学びや活動観点③個性や特徴、個別性に応じた学びや活動観点④子どもの協同的な学びや活動観点⑤その他

1.取組の概要

子どもたちが段階的にコミュニケーションがとれるようになる上で「楽しい」を起点としたところ。例えばボードゲームでは交渉や相手の意図をくみ取るもの、他人がどう思うかを察するものなどがあり、急速に距離を縮めることに寄与した。普段室内で過ごすことが多い中での外遊びにおいては、非日常体験となり普段では起きづらい交流やおいつもと違った気づきが多く今まで起きなかったイノベーションが起きている。いずれも「楽しい」という部分が重要であり、楽しめている中で起こっている。

2.子どもの習得・経験・成長のようす

何か問題が起きた場合はミーティングを行うが、相手がその時どういう気持ちになったのかを想像させたりしている。一昔前までは自分視点でものを考えていた生徒が「〇〇君の気持ちもわかるなぁ」とか、どうしたらみんなが心地よい空間にあるかを考えるように成長しているように感じます。

3.スタッフの関わり方やコミット

当初は対生徒個人としての関わりの部分が強かったですが、今ではある程度こども同士で関わらせる事が多くなってきている。ただし、対個人の関りを全くしなくなったということではなく、変わった様子はないか、どんなことを考えているのかなどは適宜質問したり、様子を窺うようにしている。

4.さらに充実・発展させるための改善点や方策など

今までは2名の常勤スタッフがどちらも必ずいる状態を維持してきたが、開講して1年半が経ち、常勤週4のスタッフ2名と非常勤4名でこどもとの関わりの時間も増やしている。関わる時間数が少ないと難しいが、常勤スタッフのマインドを非常勤スタッフにも共有できるように日々励ましている。2021年からは常勤スタッフ7名体制となりました。
(そのうち1名は元生徒で通信制高校に通いながらスタッフもしております)
関わるスタッフが増えることで対応できる性格の子どもの幅にも対応しやすくなり、より多様な人間が関わっていけるように場の安心を作れるようになっていきました。

5.付記事項

安心、安全の場という大前提が大事であり、そこに多様な性格やキャラクターがいて、それを許容してける場づくりが大事だと考えます。

6.子どもの進路について

退会(卒業)の子どもの進路選択の特徴、進路先の具体例、OB・OGの活躍や特記すべき事例など
開校して4年目となり、通信制高校への進路選択がほとんどでした。通っていた生徒が高校生になってから2名ほどスタッフとして働いてくれており、進路相談などで自分の通っている学校の事をお話したり、レポートなどでお勉強が必要であることなど伝えてくれています。また、ゲームやICT機器が好きなこどもが多いと思うので、可能なのであればそういった進路への誘導ができればよいかなと思います。その上で必要なお勉強などは適宜手助けできればと思います。

7.子どもの学び・活動の向上、団体・組織の向上のために、私たちが取り組んでいること(研修・評価など)

情報の共有や新しいイベントへのチャレンジなどです。メインは子どもたちがやりたいことを手助けすることだと思うのでヒアリングした上で提案したりもしますが、スタッフが感じたことや「こうしたい」と思うこともイベント化させたり、チャレンジさせていきたいです。ダメ元で関係各所にお願いしたり、わくわくすることを空想したりさせたりすることも大事にしています。

8.私たちの団体・スクールの組織・運営について

・どのようなしくみがあるか  ・反映した成果の実例  ・今の課題は何か などの観点で記載

①子どもの意見を反映するしくみ、子どもが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
新しい生徒が入ってきたタイミングでミーティングをしています。ただし、大人数ではお話を聞けない子が多いので3つくらいのグループに分けて、大事なことをお話しています。また大変ではありますが個別ミーティングを随時行い、不満がないか、困り事はないかをヒアリングしています。
月に1回、誕生月の生徒が「イベントDAY」という名称で自分企画のイベントを主催できる権利があります。
ある程度の予算をつけ、みんなでやりたいことを決めて実行します。
②スタッフの意見を反映するしくみ、スタッフが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
命令のような形で指示をするのではなく、イベント立案や子どもたちを見て動けるよう、対個人としての関りをなるべくさせていきたいと考えています。主体的な取り組みができるようにするには普段から主体的な取り組みが大事だと思います。アドバイスすべきは「だったらこうしてみたら?」というように一意見としてお話したり、なるべく心の内側に既に持っている答えを実現化に向けて導かせられるような働き掛けができればと思っています。
③保護者・その他の関係者の意見を反映するしくみ、彼らが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
LINEグループを現在通っている保護者、現在は通っていないけど関わっていただいた方も含めたLINEグループどちらもあります。質問内容や関わってもらいたい事で適宜場合分けもしながら情報共有やお願い事(例えばアンケートや親の会へのお誘いなど)をグループ内で行っています。その際はなるべく出してくださった意見はむやみに否定はせず、「実現可能にするにはこういう方法がありますよね」のようにヒントというか、できる理由を探せる下地作りをしていきます。不定期で保護者懇親会を行っておりましたが、現在は通学保護者が「ハスの会」という親の会を立ち上げられたので、そちらにご相談などはお任せする形となりました。

9.安全面で実施・配慮していることについて

緊急時対応マニュアル安全管理マニュアルその他、実施していること
自由入力:マニュアルにはよい部分悪い部分もあるので、最低限の連絡先やどこに連絡するなどの用意はしております。スタッフの常駐は3名(5名に1人くらい)必須および学習塾保険には加入しております。

10.子どもやスタッフの人権を守るために実施・配慮していることについて

ハラスメント・虐待・いじめなどに関する宣言等
ハラスメント・虐待・いじめなどに関するスタッフ研修
ハラスメント・虐待・いじめなどに関する相談ができる体制や仕組み
その他、実施していること

11.学校・行政・地域・団体・NPO・企業等との連携について

①【学校・行政】どのような連携を行っているか、その成果、連携の課題や改善の方策などを記載
現在通っている生徒は全員出席扱いとなっており連絡を毎月月末に行なっております。
また、千葉市教育機会確保の会の事務局をしているので、千葉市教育委員会の学事課(2020年より教育支援課)と懇親会を設けているので、お互いの立場の情報共有を行っております。協議会の設置の要望も出しております。
②【地域・団体・NPO・企業等】どのような連携を行っているか、その成果、連携の課題や改善の方策などを記載
地域に関しては「みつわ台会議」という会議を2018年から続けており、子ども食堂、主任自働員、ソーシャルワーカー、安心ケアセンターなどとも連携しております。
自身は株式会社の代表取締役の他、NPO法人の理事長も務めているので、ボランティアベースのプログラミング道場、ボードゲーム会の運営や子どもおとな哲学なども開催しています。不登校の親御さん向けの哲学対話も開催しています。
NPO法人においては理事として参画している「あすぴれんと」という臨床心理士とのつながりがあるので、発達障害や精神疾患などの専門性のある案件はそちらを通して解決を図ります。また、2020年4月からは「どこでもこどもカフェ」という千葉市の事業を受託し、地域の居場所作りも進めております。

2022年11月現在、定員の22名を満たしたため、入会調整を行いながらの募集をしております。みつわ台地域の民間学童のバンブールームさん(NPO法人バンブー)と提携し、小学校低学年の受け入れや、教室でキャンセル待ちをされている方を優先的に受け入れる先としてご協力頂いております。圧倒的に足りない学校に行けない子のための居場所をうまく地域と連携していきながら作っていけるとよいなと思っております。

12.団体・スクールの理念を実現し、特長を活かし、学び・活動をより発展させるために、課題となっていることと改善のための今後の方針について

現在はプログラミングやボードゲームなど、NPO法人で活動してきたことの強みを活かすことが他のスクールとの差別化になっているが、今後はこどもたちがお勉強と構えずに学習ができる機会の創設や、人格形成や精神的成長などを促すような人間関係の構築などの機会を作っていきたい。

2023年3月から、15:00〜16:00の時間で希望者に対して学習指導を行う予定です。
また、コードアドベンチャーというMinecraftをベースにしたプログラムングスクールも開講いたしました。

みつわ台校、蘇我校、稲毛校、磯辺校とこちらに体験会に来られる方がフリースクールの体験にも来られるケースもあったりします。
今後もそういった場所を増やしていき、居場所事業を進めていきたいと思います。