フリースクール ネモ

1.団体の概要(フェイスシート)

ふりがな ふりーすくーる ねも
名称 フリースクール ネモ
所在地 〒2750012 住所千葉県習志野市本大久保3-8-14-401-401
電話番号 0474115159
FAX番号 0474115159
メールアドレス info@nponemo.net
HPアドレス https://nponemo.net
開設年 西暦2010年
ふりがな ねも ちばふとうこうひきこもりねっとわーく
設置者・団体 ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク
設置者・団体の性格 NPO法人

2.活動等の状況

①受入の対象
受入対象年齢(学齢) 下限:なし 上限:なし
在籍できる上限年齢 上限:なし
備考 小学1年生~
②受入の条件(ある場合に記載)
記載なし
③運営形態(複数回答可)
通所型宿泊型訪問型その他
④子どもの学びや活動上の開所日数や時間
開所日数 週 5 日
曜日
備考 火曜日はオンラインスクール
長期の休み 夏休み年末年始春休みその他
⑤1日の開所時間
開所 10時 00分~閉所 17時 00分
備考 小学生は16時まで 現在は感染症対策で全員16時まで
⑥子どもの人数(2020年9月24日現在)
子どもの数
(2020年9月24日現在)
  人数 特徴(あれば)
就学前 0人  
小学生 12人  
中学生 2人  
学齢期超
15~17歳 6人  
18~19歳 0人  
20歳以上 7人  
合計 27人  
年度の年間入会(入学)者数 0人  
年度の年間退会(卒業)者数 0人  
⑦スタッフの概況
常勤 有給 3人
無給 0人
非常勤 有給 2人
無給 0人
ボランティア 有償(実費の支弁など) 0人
無償 1人
⑧ホームページ等で公開している情報
理念や特長入会案内・入会条件代表・責任者名、役員在籍している子どもの概況(人数・年齢等)スタッフの概況(人数・体制等)学びや活動のようす入会金・会費(授業料)・その他費用等団体・スクールの財務状況問い合わせ先や方法
⑨活動内容(複数回答式)
個別の対応や学び授業形式(講義形式)による学び社会体験(見学、職場体験など)自然体験(自然観察、農業体験など)調理体験(昼食づくりなど)芸術活動(音楽、美術、工芸など)スポーツ活動宿泊体験子どもたちによるミーティング学びの成果、演奏や作品などの発表会居場所提供相談・カウンセリングSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)受験勉強就労訓練保護者会、親の会その他特色ある活動

3.私たちの団体・スクールの理念、学び・活動の特長

ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク(略称=ネモネット)は、不登校やひきこもりの経験のある当事者(本人)たちと、自分の子どもが不登校やひきこもり経験のある親たちが共に立ち上げたNPO法人です。

「ネモ」とはラテン語で「誰でもないもの」という意味であり、「誰でなくても、君ならそれがいい」という意味が込められています。

ネモネットやフリースクールネモは学校復帰や社会復帰を前提とはせず、それぞれの人が自分らしく生きられるよう、ご本人やご家族を応援します。

4.おおむねこの3年間で、私たちが重点的に取り組んできた方針とその方針の背景にあった子どもの状況やニーズ、団体・スクールの状況等

ここ2、3年、小学生の問い合わせや入会が急激に増えてきました。低年齢の子どもたちにとって学校がますます居づらい場所になっており、小学生の不登校が増えています。彼らの居場所の確保は喫緊の課題ですが、公が行っている適応指導教室等には利用制限(年齢、送り迎え等)がかかっていることが多く、居場所がありません。小学生の親は子どもが不登校になると仕事を辞めざるを得ないという状況があります。

そこでフリースクールネモでは小学生を受け入れる体制を整え、スタッフも増員し、きめ細かい対応に当たってきました。ただ会員が急増し、今のスペースでは受け入れが限界に近づいてきました。そこで急遽、2020年10月に市川市にフリースクールをもうひとつ新設することになりました。

5.おおむねこの3年間で、学びや活動において、成果のあった特長的な取組事例

(重点的な取組方針に沿った事例を記述し、その取り組みについて該当する観点①~⑤を選択。加えて、それ以外の特長的な事例があれば、あわせて1~3事例まで記述可)

事例1:フリースクール合宿
観点①基礎的な学力の習得観点②体験的な学びや活動観点③個性や特徴、個別性に応じた学びや活動観点④子どもの協同的な学びや活動観点⑤その他
1.取組の概要

毎年、希望者で合宿を行っている。一昨年:福島、昨年:熱海、今年:千葉県内

2.子どもの習得・経験・成長のようす

普段できない仲間と一緒に宿泊する体験、水族館・博物館・神社仏閣など訪問先での学習、海や山での自然に触れる体験などを通して、ぐっと成長した子供たちの姿を見ることができた。

3.スタッフの関わり方やコミット

学校的な雰囲気(全員で同じ活動をする、時間割がきっちり決まっているなど)を極力なくし、活動の選択肢を増やし自由に選べるようにする。安全に楽しく過ごせるよう配慮する。困ったときには相談できる体制をつくる。

4.さらに充実・発展させるための改善点や方策など

参加を迷ってやめた子どもも参加しやすいようなプログラムづくりなど。
行先についてなるべく多くの子どもたちの希望が取り入れられるようにする。
(今年は感染症の影響で限定せざるを得なかった)

5.付記事項
事例2:段ボールハウスづくり
観点①基礎的な学力の習得観点②体験的な学びや活動観点③個性や特徴、個別性に応じた学びや活動観点④子どもの協同的な学びや活動観点⑤その他
1.取組の概要

小学生の子どもたちの希望を取り入れて、段ボールで大きな家やトンネルなどを作った。

2.子どもの習得・経験・成長のようす

子どもたちが自分で提案したことが実現し、自分たちでお店に段ボールをもらいに行ったり、協力し合って大きなものを作り上げたりして、大きな達成感を得た。

3.スタッフの関わり方やコミット

なるべく口を出さず、子供たちの自主性に任せた。

4.さらに充実・発展させるための改善点や方策など
5.付記事項
事例3:戦いごっこ
観点①基礎的な学力の習得観点②体験的な学びや活動観点③個性や特徴、個別性に応じた学びや活動観点④子どもの協同的な学びや活動観点⑤その他
1.取組の概要

入会した小学生の中に戦いごっこが好きな子がいて、その子の希望で毎月1回、そばの公園で戦いごっこをしている。

2.子どもの習得・経験・成長のようす

普段ほかの遊びでうまくほかの子とかかわるのが苦手な子どもが、自分の好きなことでみんなと遊ぶことができて生き生きしてきた。そのための武器づくりを段ボールでほかの子とやるなどの自主性も見られるようになった。

3.スタッフの関わり方やコミット

ひとりの子の希望であってもなるべく叶えていくようにしている。

4.さらに充実・発展させるための改善点や方策など
5.付記事項

6.子どもの進路について

退会(卒業)の子どもの進路選択の特徴、進路先の具体例、OB・OGの活躍や特記すべき事例など
高校進学(普通高校、通信制高校、単位制高校)
私立中学進学
専門学校進学
塾講師
フリースクールスタッフ

7.子どもの学び・活動の向上、団体・組織の向上のために、私たちが取り組んでいること(研修・評価など)

第三者評価を受ける(非営利組織評価センター)

スタッフ研修
(フリースクールスタッフ研修、相談支援に関する研修、子どもの人権に関する研修など)

人権委員会設置(フリースクール会員の人権を守る)

8.私たちの団体・スクールの組織・運営について

・どのようなしくみがあるか  ・反映した成果の実例  ・今の課題は何か などの観点で記載

①子どもの意見を反映するしくみ、子どもが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
毎月1回の全体ミーティング
毎月1回の年齢別ミーティング(小学生・中学生以上)

自分の意見が言えるようになる
やりたいことが言えるようになる

みんなで相談したり調べたりして企画書を作ることができる

積極性が高まる

②スタッフの意見を反映するしくみ、スタッフが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
スタッフによる随時の話し合い
毎月1回の事務局会議

意見を率直に交換し、足りないところは補い合う体制ができている
③保護者・その他の関係者の意見を反映するしくみ、彼らが参加・参画するしくみ、その取組と成果について
2か月に1回の保護者会
随時メールや電話による相談や意見を受け付ける

保護者の不安を受け止め、意見を取り入れることができている

9.安全面で実施・配慮していることについて

緊急時対応マニュアル安全管理マニュアルその他、実施していること

10.子どもやスタッフの人権を守るために実施・配慮していることについて

ハラスメント・虐待・いじめなどに関する宣言等
ハラスメント・虐待・いじめなどに関するスタッフ研修
ハラスメント・虐待・いじめなどに関する相談ができる体制や仕組み
その他、実施していること

11.学校・行政・地域・団体・NPO・企業等との連携について

①【学校・行政】どのような連携を行っているか、その成果、連携の課題や改善の方策などを記載
フリースクールの会員の所属する小中学校との連携
(教員による見学、出席日数やフリースクールの様子を毎月報告)

学校側に不登校に対する理解を深めていただいている
フリースクールの出席を出席扱いにしていただいている(すべての小中学校)

フリースクール等千葉県ネットワークに加盟し、千葉県議会、県教育委員会などとの懇談、要望書の提出などを行い、不登校やフリースクールに対する理解、公的な財政支援などを進めている

県議会にフリースクール等議員連盟ができ、徐々に理解をいただいている

②【地域・団体・NPO・企業等】どのような連携を行っているか、その成果、連携の課題や改善の方策などを記載
フリースクール全国ネットワークに加盟、全国のフリースクールと情報交換、交流
、イベント開催などを行っている

フリースクール等千葉県ネットワーク加盟団体との交流イベント、意見交換などを行っている


フリースクールどうしの子どもたち、スタッフどうしの交流が深まり、自団体だけでは得ることのできない情報も得ることができちえる

12.団体・スクールの理念を実現し、特長を活かし、学び・活動をより発展させるために、課題となっていることと改善のための今後の方針について

フリースクールの会費収入、NPO会員の会費収入、寄付、助成金などでなんとか運営ができているが、新しくもうひとつフリースクールを作ることもあり、公的財政支援が望まれる。
これからも国や自治体、教育委員会、学校などに理解を求めて生きたい。

フリースクールでの子どもの人権侵害についても報道があったりする中、信頼してもらえるフリースクールづくりをするため、スタッフの研修、子供たちが相談できる体制などを整えていきたい(人権委員会を準備中)。